[日記](読書) 鮨屋の人間力(中澤圭二) [日記]
続いて、珍しく"新書"。中澤圭二・「鮨屋の人間力」の感想と記録。
江戸前鮨が好きな人には、憧れの東京・四谷のすし匠。
その元主人(現ハワイ店)の吉澤さんの本です。
勿論、私も江戸前鮨が大好物。10数年前に都内某有名店で江戸前鮨を食し
「海鮮=寿司」という固定観念が打ち砕かれて以来、
日本(会席)料理と共に足繫く、お気に入りのお店に通うほどに。
中澤さんは現在の鮨バブルと言われるほど成長し、ガイドブックでも
三ツ星店が数多く輩出される高級・江戸前鮨を作った人物。
今や「海鮮」中心だった地方にも"江戸前"が浸透しております。
本書では江戸前鮨って何?
鮨職人に求められるものって何?
修行の意味って何?
面白おかしく、自身の経験をもとに解説しております。
勿論、本書は鮨について語っているのですが、
「マニュアルでは人間は育たない」
「強い人間になるために理不尽を経験する」など社会人にも通じる内容もありますし
ガイドブック(の評価)について、お客とお店の関係の意見等の意見は
大変面白い。
私も若い時分は、女の子と有名店にいっていることに浸っていたこともあるので
あんまり強くは言える立場でもないのですが、
美味しいお店にいったら、「ちゃんと食べてほしい」とは思いますねぇ。
ガイドブックやネットのレビューは、あくまで「意見の一つ」として考えてほしいし
利用方法によっても評価結果は違うだろうし。写真投稿ってそんなに大事ですかねぇ。
違う本になりますが、早川光さんの「新時代の江戸前鮨がわかる本」も面白く
その中で、10年後の鮨屋を決めるのは、「お客」とおっしゃっていて
その通りだなぁ、と思います。
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