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[日記](読書) 交霊(ラーシュ・ケブレル) [日記]


ラーシュ・ケブレルのヨーナ・リンナシリーズの第3弾「交霊」を読んだので
感想と記録。

「催眠」「契約」とつづいて「交霊」。潔いタイトルなんだけど、
どっちかというとタイトルに肩透かしを食らうシリーズだとおもうし、
この「交霊」なんかはまさにそうだと思う。

このシリーズはシリーズを重ねる度に事件はありふれた小説になっていくのだが
ヨーナ・リンナという国家警察のキャラが際立っているので
それで既に勝っている。

今回は何らかの事情支援が必要な10代の少女を支援する民間の施設が舞台。
そこで働く初老のワーカーと少女が撲殺され、一人の少女が行方不明になる。
行方不明の少女は途中、幼児をさらい逃走するが、死亡したとみられる。

事件はストックホルムから数百キロ離れたスンツバルだが
残虐性から国家警察(ヨーナ・リンナ)がオブザーバとして事件捜査にあたる。

ここまでで交霊とは全く関係なく、
このあとも、インチキ交霊師が要所ででてくるが、結局のところ
「交霊」そのものはどうでもよく、この交霊師と、施設の関係性が後々
事件解決に大きく絡んでくる。

正直、施設のソーシャルワーカーと、交霊師の関係はあからさまに付けたしというか
なんというか、だし、施設絡みの事件はありふれた主題だと思うので
今回の事件(プロット)は、ハラハラドキドキは薄かったが、

それよりも、ヨーナ・リンナの過去が少し明らかになるので
そちらの方がこの作品にとっては重要だと思う。

今まで、チョイチョイでてきた妻子、そして恋人との微妙な関係の理由が
ほんの少し語られ、いよいよ、ヨーナ・リンナの因縁が明らかになる・・のかな?
次作では。

うーん、やめられない。
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