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[日記](読書) 死亡通知書・暗黒者(周浩暉) [日記]


勢いのある(と思っている)中国の作家界でも、人気作家(と思っている)の
周浩暉の「死亡通知書・暗黒者」を読んだので記録・感想。

中国系の人気作家といえば、勿論、「三体」の劉慈欣や、ケン・リュウ、陳浩基たちかな。
周浩暉は読んだことなかったのですが、この「死亡通知書」の3部作が面白いとのことで
手に取ってみた。

感想は陳浩基の近未来的なハードボイルド作品に近いなと思いつつ
どこか、日本人作家の「東野圭吾」のように読みやすく、徹底的にエンタメ作品。
そういう意味では、「硬派」ではないが、面白い。
地名や登場人物が「日本」であれば、正直、東野圭吾作品といってもいいくらい。

内容は、法で裁くことが難しい(裁けなかった)人たち、
たとえば、自身の行いで他者が死んだ(死に追いやった)ケースや
そもそも警察が捕まえられなかった容疑者たちに、「死亡通知書」をおくり
次々に惨殺していく。(或いは殺したのち、警察に通知書を残す)

過去、この事件と因縁のある、主人公で警察官のルオ・フェイ、
約20年たって、殺害を再開した際に新たに招集された警察関係者たち。

この登場人物たちもいかにもという人たち。「NCIS」など海外ドラマのよう。

・美人心理学者
・天才的なコンピュータ技師(性格は微妙)
・剛腕な特殊部隊隊長
・使えるのか疑問の若手
・それらを束ねられる技量をもつ管理官(隊長)

ちなみに主人公のルオ・フェイは、「敏腕」だが
新たに発生した事件とは、そもそも部外者だが、なぜか事件現場にいて
犯人の特徴や証拠物から、次々に言い当てて・・・

翻弄する犯人の手口、その手口もいかにも「劇場型」。
最後の最後まで、ルオが犯人か?、若手か?、はたまた天才オタクか?とか
いろんな推理が展開する。(で、結局、シリーズ化されているのだが)
分かり易いミスディレクションもあるし、推理も楽しい。

ちょっとだけ納得できないのは、主に取り扱われる事件の爆弾事故について
犯人は2分で爆弾から逃げられるとふんで、タイマーを設定するのだが
そんなリスクをおうかなー。つか、あれだけ用意周到な犯人が
たった2分で、化学薬品の工場から逃げられると思っているのが不思議。
まぁ、些細かもしれないけども・・・・

とにかく面白い作家さんですね。中国の作家人が「アツい」のでうらやましい。
次回作も楽しみですが、当分、発売されないのかな、、、



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