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[日記](読書) I.Q.2 (ジョニー・イデ) [日記]

黒人の私立探偵・アイゼイアの活躍?をえがくシリーズの第2弾を読んだので感想。
今作も黒人社会を日系の作家が描くという、なんとも無国籍な設定。

前作のエピローグで、アイゼイアの恩人(お兄さん)をひき逃げした事故車を
発見していて、今作ではその続き、ということになる。

ストーリー(構成)は二つの時間軸を中心に語られていて
一つは現在のアイゼイアとドッドソン(と妻、と友達)
もう一つは、ちょっと前のアイゼイア、つまり、前作以降、ひき逃げ事件を
アイゼイアが調査している時間軸。

「現在」の時間軸ではマーカスの恋人から、妹が巻き込まれた事件を
「過去」の時間軸ではマーカスのひき逃げ事件の真相の解明を。
ドッドソンは今回、恋人(というか家庭)もあり少しまともになっている。
1作目ではどうしようもない人間だったのだが・・・(と思っていた)
今作では暴走、妄想するアイゼイアよりも、恋人や家庭を
大事にしたいドッドソンの方が読み手にとって「味方」になりそう。

今作でもアイゼイアは「凄腕」ということになっているが
読んだ感想としては、どちらかというと「ドタバタ」で「思いつき」な
行動が中心だと思う。まぁ、ブルースウィリス的な感じといえば、正しいかも。

今回はマーカスの元恋人や、彼自身の「後ろめたい」過去も明らかになるが
誰が悪そう、とか、なんとなくわかってしまうんですよね・・

まぁ、人は変わるというか、所詮良くわからないというか、
現実社会ではよくあるというか、記憶や、他人がどう思っているかなんて
結局わからないというか。

大きな主題は良くも悪くも普通だし、これと言って目立った作品でもないけど
日系の作家がよくこういう黒人文化を中心とした作品をだせるなぁ、と感心。
まぁ、日本人の私は、これが「正しい」のかどうかは、わかりませんけどね。



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