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[日記](読書) インターンズ・ハンドブック(シェイン・クーン) [日記]

シェイン・クーン著の「インターンズ・ハンドブック」を読んだので記録。

表紙がまずカッコいい。スーツ姿の男になぜかうさぎの顔(頭)。
FBIの記録の抜粋から本編がスタートする。
FBIは現地警察官と協力して、殺し屋集団ヒューマンリソース社のせん滅と
ジョン・ラーゴ(仮名)と呼ばれる殺し屋を捕らえる計画らしい。

ハンドブック、と銘打っているのは、このジョンなるベテランの殺し屋が
新入社員(ヒューマンリソース社の殺し屋の)に向けた手順書のことだから。
本編はこの手順書を読んでいくことで進んでいく。
手順書といってもほとんどは私小説のようで、ジョンが読み手に問いかける程度で
手順書とは程遠い。でもこのスタイルは斬新で、また内容も面白い。
「パルプフィクションの金時計を隠したように」など、
映画からの引用も多く、なかなかいい感じ。ただやはり残念なのは、新入社員に
語り掛ける表現はあるものの、「手順書」としての表現がさほど多くないこと。
物語を通じて「指南」しているという感じだろうか。
むしろ、ジャックリーチャーの方が、ウンチクが多い分「ハンドブック」感がある。

トータルでは、殺し屋の手順書、ということではあったのだが
最終的にはラブストーリーというか、家族愛というか、
パターンとしては比較的王道のような気がする。
最初のFBIの記録と最後の展開が紐づいているのも割と王道だし。

ただ悪者がだれなのか、誰と誰がつながっているのか、とか
最後まで展開が読めない(というか、そっちかー、という感じ)
もう1点残念だったのが、結局、「女かい!」と突っ込まれるのを
避けるべく、もう少しジョンのプロフェッショナルな仕事もきちんと
紹介しても良かったのかもしれない、ということかな。

でも、久しぶりにいっき読みしたかな。
リーチャーシリーズも一晩で読めるのだが、あっちは単純だから・・。
一晩といっても、大した量もないしね。

シェイン・クーンの他作品も読んでみたくなった。



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