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[日記](読書) サイレント(カリン・スローター) [日記]

アメリカのミステリ、「サイレント」(カリン・スローター著)を読んだので記録。
サイレントは、カリン・スローター氏の「ウィル・トレント」シリーズの第4作目。
ネットで評判がなかなか良かったので読んでみた。

作品のリスト見てみると、グラント群シリーズにも相当するそう(第7作目)。
このあたりはまだ彼女の作品を、このサイレント以外読んだことが無いので
あまり良くわからない。

ウィル・トレントシリーズということで、事件発生間もなく、彼(ウィル)が登場する。
ウィルはジョージア州捜査局の捜査局員でグラント群警察署とともに事件の解決に
挑むのだが、グラント群警察署の捜査ミス(もみ消し)など、
必ずしもウィルに協力的な態度ではない、というか、協力しない。

証拠をもみ消す臨時署長、何やら過去に因縁のある女刑事、使えない若手刑事、
死んだ女性のバイト先関係者、彼氏、自殺をほのめかした電話、目撃者、
遺書など伏線はちりばめられている。

事件はグラント湖で若い女性の死体が確認されたところからスタート。
その捜査の初期で、発達障害を持つ若い男性から自白をとるが
違法調査に加えその男性は拘留中に自殺してしまう(凶器は署内のペン)。
自白が取れていたことで事件を片付けたいグラント警察(というか、
臨時署長)だったが、ウィルにより徐々に真実が分かっていく。

正直、事件解決そのものはありふれた、といっていいかわからないが
驚くこともないし、登場人物の誰かが真犯人ということなのだが
前述の通り伏線がちりばめられ、どれも中途半端で、とつぜん
犯人が分かるので、追い詰め感というか、真実に徐々に近づく感は薄い。
そんなん最初に分かるでしょ?みたいなところもあるし。

ただ登場人物たちはシリーズ作ということもあり魅力的。
ウィルがディスレクシア(字が読めない病気)であること
警察署内での軋轢(過去、殉職した警官の奥さんとその同僚)が
物語によいアクセントをつけていると思う。

残念なのは今作ではそのあたりは中途半端というか、
結局、署内で起こっている証拠隠滅だったり、不当捜査だったりに
多くのページが割かれてあまり詳しく語られない。

全体を通じて面白くないわけではないが、評価のわりにあまり面白くもない。
シリーズを時系列できちんと読んだ方が良かったかな、と若干後悔。

ということで、時系列に読んだ見ようと思う。


時間があれば。


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